素材
Sウッドアップは、太陽の直射日光による表面温度の上昇を抑える遮熱性と、触れたときに感じる熱さを軽減する接触減熱性を両立させた再生木材です。 さらに、自己消火性能を備えており、火災に対しての安全性にも配慮されています。また、廃プラスチックや建築廃材由来の木粉などを原料に使用した環境配慮型素材は持続可能な社会の実現にも貢献します。 無塗装でありながら、滑らかな表面処理によりササクレや干割れが起こりにくく、経年による退色や物性の変化も少なく、長期間にわたり美しい木質感を保つことが魅力です。 さらに、メンテナンスの手間を軽減しやすい特性や優れた耐久性が期待できるため、長寿命化に寄与し長期的な維持管理コストの低減に貢献します。
アイン・スーパーウッドは、「再生用木材」と「再生用プラスチック」を主要原料に採用し、木質比率50%以上を実現した環境配慮型の再生木材です。サンディング加工により仕上げられた表面は、天然木の質感と温もりを再現し、自然な素材感を大切にした仕様です。寸法安定性に優れ、天然木にありがちな干割れ・ささくれの発生の心配もなく、防腐性や摩耗性にも優れており、屋外環境でも長期間にわたり安定した品質を保持します。サカヱではサークルベンチやテーブルベンチ、パーゴラのルーバー・柱化粧板などに使用しています。
ダンキャスは、廃タイヤ由来の再生ゴムをファイバー化し、ウレタンバインダーで一体化したリサイクル素材です。成形後に合成樹脂塗装を施すことで、ゴム成分由来の汚れや退色を抑えた鮮やかな色彩を実現。軽量で弾力性に富み、衝撃吸収性にも優れるため、可動式ボラードなどの安全性の求められる用途に適しています。環境負荷を抑えながら、造形の自由度を保つダンキャスは、公共施設や景観整備等に有効なリサイクル素材です。
サカヱで扱っている「擬石タマミカゲ」は、白セメントと普通セメントの配合比や、天然の種石を組み合わせて配色されています。表面仕上げには主に研磨・ビシャン・打ち放しなどを用いています。さらに、耐候性コーティングを施すことで、表面や内部の劣化を軽減しています。このコーティング剤によって、コンクリート製品に見られがちな白華現象や紫外線による黄変、中性化による鉄筋への影響が抑制されます。サカヱでは造形の自由度が比較的高い特徴を活かし、水飲みを中心にベンチ脚やボラードなど、さまざまな用途で活用しています。
通称『御影石』と呼ばれる花崗岩は石質が緻密・堅硬で、耐候性、耐摩耗性に優れ、磨くと光沢が美しい天然素材です。花崗岩は内部に含まれる成分(石英・カリ長石・斜長石等)により白系、濃灰系、錆系、赤系等の色合いに分けることができますが、天然素材であるため表面のテクスチャーは均一ではありません。主な仕上げは磨き、ビシャンなどがあります。サカヱでは、錆、白を採用し、ボラードに使用しています。
アルミニウム(Al)をベースとし、用途に合わせてマグネシウム(Mg)やケイ素(Si)などの成分を少量添加することにより、耐食性・耐候性に優れた物理特性の高いアルミ合金として鋳造されます。鋳造された部品には用途に合わせた表面処理としてアルマイト処理(陽極酸化皮膜処理)や合成樹脂焼付塗装などを施し屋外使用に最適な部材としています。サカヱでは、主にAC3A(Al-Si系)やAC7A(Al-Mg系)を部材の形状や用途に合わせて使用しています。
円柱状のビレットと呼ばれるAl−Mg−Si系のアルミ合金を加熱し、金型を通して様々な形状に押出成形した素材です。この工法により、使用目的に適した複雑な断面形状を高精度で成形することが可能です。また、寸法精度に優れており、表面は滑らかで均一な仕上がりとなり、外観品質の高い製品が得られます。強度があり耐食性にも優れた素材の一つですが、さらに表面処理を施すことで、屋外環境でも十分に対応できる性能を発揮します。サカヱでは、主にパーゴラのルーバーや柱、健康器具の支柱などに使用しています。
ステンレスが優れた耐食性を持つのは、成分中のクロムが表面に不動態の酸化皮膜を形成するためです。さらに、ニッケルを添加することで、この酸化皮膜の安定性が高まり、特に熱変動がある環境下での剥離や劣化を抑えやすくなります。
サカヱで主に採用しているのは、SUS304に代表されるオーステナイト系ステンレスです。これはクロムに加えてニッケルも含む構成で、耐食性・加工性・溶接性のバランスに優れ、汎用性の高い素材として広く使われています。